Never take me to the fes.

お祭り男と言えば俺。


サマーフェス、というものが嫌いだ。大嫌いだ。
何から始めればいいのか分からないくらい嫌いだ。

もともとたいしてライブというものに興味がないのに、
炎天下の中、ケバブ屋台の煙に燻されながら、
アホかと思うほど浮かれ切って、
行儀悪く食い散らかし飲み散らかす数万人の人間に囲まれ、
珠のような汗を浮かべた暑苦しい半裸が
常に最低10人は視界に映る不愉快さ。
極めつけには、あの簡易トイレ。
筆舌に尽くしがたい。

つねづねそう思って止まないわたしですが、
仕事のため、フィンズブリーパークのライズフェスへ行ってきました。
そそくさと撮影を済ませて帰りたい気持ちでいっぱいのところ、
働く母を尻目に、なんだかとっても楽しそうな息子。
半分イギリス人の血が騒ぐのだろうか。

「来年はグランストンベリーに連れて行きたい!」
とおっしゃる夫。
どうぞどうぞ、テントと寝袋を持っていってらっしゃい。
わたしはグラストンベリーヒルトンに宿泊します。

あんな拷問のような一日は、金輪際ごめんだもん。
| - | 09:20 | comments(6) | -
ダージリン急行


Twilight at Chipping Camden.


ダージリン急行を見るにあたって,
「ダージリンを飲む?」と、夫に聞いたのに、
「今ビール飲んでるからいい。」と断られました。

それはともかくこの映画,見終わって一言。
“I don’t get it.”

ウェス・アンダーソン作品は、
奇妙でかわいらしく、
どこかぽつんとした気持ちにさせられるところが、
わりと好きなのですが、
これは本当に、ピンと来ませんでした。

もしや、アーティーな映画には
もはや脳がついていかないのかしら?と、
不安に教われたのですが、
ふと。
そうだ、彼らはマークジェイコブズのスーツケースを
ああも無造作に投げ捨てて走った。

わたしなら、
どんなに人生の荷物が多かったとしても,
マークジェイコブズのスーツケースは投げ捨てられないわ。

それこそまさに、“I don’t get it.”
理解できないわけだ。

さて、ロンドンはセールの真っ最中。
張り切って出かけたリバティで、
マークジェイコブズの真っ赤な長財布を買いました。
赤いお財布はお金が貯まらないというけれど、
赤くなかった今までだって、
たいして貯まりもしなかったのだから、
何も怖いことはないのです。

| - | 09:00 | comments(5) | -
私たちのその後


Now and then. Can you believe?



東京には二年住んだ。

わたしは押し入れをぶち抜いて、
ウォークインクローゼットにした、ピンク色の部屋に住んでいて、
様々な理由から、
毎日は子供の夏休みのようだった。
自由で,気楽で,適当で。

その頃からの友人に、
ハーフダッチ、ハーフジャパニーズの女の子がいる。
彼女はアムステルダムから、
わたしは北海道から、遠くまでやって来ていて、
それぞれ興奮と、心細さを同時に感じていたことが、
わたしたちの共通点だった。

いつも誰かが彼女に恋をしていて、
それに困った顔をしてばかりいた。
たくさんの楽しい思い出と、
たくさんのおしゃべりを一緒にした。
日本人の友達にも,外国人の友達にも、
いつも笑われていた、日英入り交じった、私たちの共通語で。

先日、パディントン駅に現れた彼女は、
ちいさな娘を連れていた。
気がつけば,私の腕にもひとり!

気を抜くと、つい、涙が出るまで踊ったり、歌ったり,
コヨーテアグリーごっこをして遊んだりしていた
少女のような気持ちにもどってしまうのに、
わたしたちの隣には、間違いなくちいさなおちびさんたちがいて、
わたしたちはもうすっかり、母になっているのだった。

それは、ちょっとした混乱で、
初めて味わう気分だった。
あんなにも、すべてがふわりと軽かった毎日は、
もうほんとうに終わってしまったのだとしみじみと思った。
それは悲しいことではないのだけれど、
少し切ないことだった。

そしてそれよりも、
大好きなこの友人と、
今度は母の気持ちを共有できることを、
とてもうれしく思った。

今度はわたしたちが、アムステルダムに行く番。


| - | 08:43 | comments(5) | -
Easy Rider

The tiger on the tiger bike.



6月の初めに、虎男は1歳になりました。

小さな両手をつきだして、よろよろと歩き回る。
ハイドパークでもプリムローズヒルでも、公園に行くと、
高速ハイハイで母からの逃亡を図る。
腹筋と懸垂に日々励む。
音楽が聞こえてくると、でたらめに歌う。
(音痴は夫に似たのだろう)
誕生日プレゼントのタイガーバイクより、
自分より大きなスーツケースを押して歩くのが好き。
泣いているときに有効なのは、
ママより、ミルクより、猫のニコン。

わたしのちいさな息子のこと。



| - | 09:56 | comments(4) | -
Lucky ME!

"Hello. I live here." Carry Bradshaw in SATC.


夢のようなチョコレートショップ
“COCOMAYA”の取材で
朝から40種類のチョコを試食して、
両手にお土産をもらって、
ずっと会いたかった友達とランチをして家に帰ると、
Jelly pong pong” のプレスオフィスから
記事用にサンプルコスメがたくさん届いていた。

チョコレートとコスメ。
女の子にはたまらない組み合わせ。
仕事とはいえ、こんなにラッキーだと、
後が怖いかしら?なんて思っていたら、
後日体重計に乗ってみて、ははん。

というより、ぎゃふん。


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ライフスタイルを彩るチョコレートブティック“COCOMAYA”の記事は
こちらで。『shift』

6/15発売、ビューティメイク専門誌の“リクエストQJ”では
“ガールズアラウド”のシンガー、
ニコラロバートがプロデュースするキュートなコスメ“Dainty Doll”
他、英国のドールなファッションをレポートしています。
| - | 09:29 | comments(2) | -
とっておきのジョーク

Vivian's little black dress.



先日フログナルレーンを歩いていて、
「ひとつ俳句でも練ろう。」と思ったら
かわりに親父ギャグがうかびました。
やっぱり身の丈というのはあるものだとしみじみ。
でも絶対におもしろいので発表します。

『すらっとしたSLUT!!! (名詞:ふしだら女、売春婦)』

差別的だったかしら。でも職業に貴賤なし。

今月先月と、おかげさまで記憶もないほど
忙しく働いているというのに、一向に暮らしが豊かにならず
じっと手を見る日々であります。
でもそんな気分も、自作のジョークにひとり笑いをして
すっかり忘れてしまったり、しまわなかったり。



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遅れてしまいましたが、今月12日発売の
「ジル」ではロンドンガールズ春スタイルのスナップを
「スイート」では、フランス発のラブリーな
アクセサリーブランド、レネレイドで働くプレスガール、
ヴィヴィアンちゃんのおしゃれルールを取材しています。


| - | 08:29 | comments(4) | -
60's style icon


グリニッチパークにて。



4月に入ってさえ、雪がちらついていたロンドンも
ようやく春の陽気。
そうして忙しく働いた週のおわりに
グリニッチへ出かけた。

家族でお出かけ、といってもわたしたち夫婦は昔から
わたしはマーケットでお買い物、
夫はその近くのパブでサッカー観戦。
お互い気が済んだところで、連れ立ってご飯を食べに行く
というのがお決まりのパターン。
カムデンでもスピタルでも、グリニッチでも。
どちらも参加したくないし、邪魔されたくもないし、
それでとても楽しいのだ。

そういうわけでわたしはひとり
アンティーク家具とヴィンテージクローズの
マーケットを散歩。
気のいい売り子のおばさんから
水玉ブーツを買いました。
「60sのスタイルアイコンよ。」といわれて
すっかり気分はツィギー。気分だけ。

だからわたしは購買意欲に負けたけれど、
夫の応援するニューカッスルユナイテッドは
宿敵サンダーランドを下したのだから、
本日のボーキンズの
スコアはタイだ。



| - | 05:50 | comments(5) | -
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PROFILE

平川さやか
フリーライター/フォトグラファー。
"JILLE","SWEET","SOUP","FIGARO"
などの雑誌を中心に、
撮影、インタビュー記事などを担当。
夫と息子と白黒の猫と
ロンドンハムステッドに住んでいます。
猫とお笑いと旅が好き。


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